インターネットによる通販が一般的となった昨今においても、テレビショッピングの勢いはとどまることを知りません。現代の消費者の事情を把握してないと、この現象について説明するのは難しいでしょう。たしかにインターネットの普及率はほぼ100%と言えるぐらいの状況です。とはいえ、テレビショッピングはとても歴史の長いものであり、必ずしもオンラインショッピングで代用ができるわけではありません。
たとえば、20年間テレビショッピングを主に使い続けてきた人は、インターネットを導入しても使い慣れた方を選択しがちです。売られている商品の魅力や価格にかかわらず、入手するまでの手間を楽にすることも優先順位が高いからです。特にまだインターネットに慣れていない人や、オンラインに不安を感じている人は、テレビショッピングの安定度に魅力を感じます。それでも利用すれば、オンラインショッピングは便利だとわかる場合も多いでしょう。
しかしメンタルブロックが作用して、その最初の一歩を踏み出せない人が少なくありません。この受け皿としてテレビショッピングはまだ需要が高いコンテンツです。テレビのメディアとしての普及率が大きな後押しです。ただし。
懸念材料も存在しており、その根本的な解決を目指すことが求められます。これは若者のテレビ離れで、視聴者が減ると購入者の減少に結びつきます。よって、テレビのメディアとしての存在感を高めていくことも重要なテーマです。
